内村航平さんとのコラボアートの舞台裏、NFTの本質的価値の考察

2022年3月11日。内村航平さんの引退イベント「THE FINAL」を翌日に控えて記者会見が行われました。そして、内村さんの引退記念に田村が描いたアートを発表する機会も控えていました。

メディア出演時のルーティンである美容室での髪のセットを済ませた田村と千駄ヶ谷駅で合流し、内村さんと事前に挨拶させていただくなどしながら、田村の出番を待っていました。

こちらは内村さんとの共同会見に臨む直前の田村の様子です。
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私は田村より一足先に会見場に入りましたが、すでに多くの報道関係者が詰め掛けていました。
そして、いよいよ田村が登場します。
田村は会見で「体操人生を通じてミリ単位までこだわる着地のシーンと、演技を見た人の心が沸き立つような躍動感のシーンを一つのNFTアート作品に仕上げました。」「演技の終着点である着地の瞬間を絵にすることにより、内村さんファンに向けて、これまでの競技人生における結果や取り組みなどをワンシーンで想起してもらい、内村選手の今までの活躍や道のりを思い出して感動していただけたら」とコメントし、これまでの自身の一貫した「描く本人に喜ばれること」のこだわりに加え、NFTのオークションも見据えて内村さんのファンの方々に向けての思いも語りました。
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翌3月12日はTHE FINALでした。前日にお会いした際との距離感の違いから、当然のことではありますが、「キング」なのだと再認識した瞬間でした。

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そして3月17日。いよいよOpenSea上で作品がリリースされました。

しかし、スタート後は全くの無風。同時に、ネット上では主にスタート価格についての否定的な意見が散見されました。プロジェクトの立ち上げから関わったものとしての葛藤や自身の無力さを感じながら1週間が過ぎました。

この間に田村は「注目されなければ賛否は起きないから前進している。仮に今回結果に繋がらなかったとしても、いつかあの価格は安かったと言われるよう更に前進しよう」と語っていました。

私自身が田村の言葉に勇気づけられながら1週間の延長に突入します。最終的に延長後の期間の前日に入札が入り、無事に落札されました。不安で長い2週間を過ごした私にとって、大きな勇気をもらえた一票でした。

今回のプロジェクトを通じて感じたことが国内と海外のNFT市場規模の差でした。その一因は、私自身がNFTオークションに関する国内での事例をリリース前に調査していた際に感じた国内における事例の少なさでした。

田村の「世界を代表するアーティストになる」という夢を叶えていくためにも、現在地点における世界のアート市場で存在感を増すNFTに私自身がキャッチアップすることの必要性を感じ、本ブログとは異なり新たに「海外NFT情報メディア」を立ち上げました。

海外NFT情報メディア(https://dtltd-jp.hatenablog.com/)

ここではDT合同会社にインターンとして参画してくれた原田とともに、NFTの取り組みが先行する海外の情報を英文の原文で収集し、日本語訳して私なりの見解も加えた上でタイムリーな発信を目指して運用していきます。

Web3.0の本質はクリエイターへの取り分が増え、よりその人それぞれの活動に割ける時間を増やせることにあると思いますが、少なくとも日本国内においてはまだまだ文化の浸透に時間を要しそうであり、その原因が情報不足により投資家の方々の資金の向き先になりにくいことが1つだと考えております。この点の課題、国内における情報不足を解消して国内NFT市場の投資の活性化させ、その先にクリエイターの方々の活躍の場を広げていくことにも繋げていきたいです。

橋本