アートの可能性を探求するメディア

「アートとは何か?」
「なぜ私たちは、アートを必要とするのか?」
「アートの価値とは、何なのか?」

2018年の創業以来、これらの問いが私の中には常にありました。田村大を中心とするアートベンチャーDTのマーケターである私のこの数年は、その探究の過程であるとも考えています。
そしてまだ、その探究はまだ道半ばです。

モノからコトへ

2022年2月。
時代のトレンドシフトとしてこのフレーズを耳にする機会も、実生活の中で感じる機会も増えてきました。
私は新卒で大手通信会社に入社し、テクノロジーの進化、効率性や利便性を追求する会社の中で、モノの豊かさや利便性の向上、合理性の追求が必ずしもヒトの幸福度と比例しないこと、むしろ、相関性が薄れてきていることを感じていました。

世の中の閉塞感

また、私が社会人になってからの約15年の間にも社会は大きく変わっており、環境問題や日本における少子高齢化は深刻化し、経済発展の停滞は解消されないままコロナ禍も相まって、世の中には閉塞感が漂っています。

止まらないテクノロジーの進化、ボーダレス化

閉塞感が漂い、幸福を感じることが難しくなっている世の中においてもテクノロジーの進歩は止まらず、2045年には人工知能が人間を超えるシンギュラリティが訪れると言われ、グローバル化・国境をまたいだ人材流動性の向上により、「どのように生きるか」を問われる機会が増えているように感じます。

DTについて

このような変化を続ける社会において、私は今、アートを中心に据えて事業を営むDTでマーケターを務めています。2018年に創業して以来、楽天様に始まり、明光ネットワークジャパン様、カシオ計算機様、ナイキジャパン様、森永製菓様、TDK様、西川様・・と、田村の認知度の向上に伴い、創業間もないベンチャーながら名だたる企業様とプロジェクトをご一緒してきました。
そして、私自身が日々の生活の中で田村の作品に触れる機会も増えてきたことから、当社の事業を通じて世の中に与えるインパクトについて考える必要性を感じるようになりました。

マーケターの役割について

マーケティングの役割は、事業視点では売上の差分を生み出すことですが、社会性の視点では情報の「発信主体」と「受け手」の情報伝達を最適化していくことだと考えており、「絵」を扱う会社のマーケティングに求められることは、絵に触れることにより情報(絵)の「受け手」にどのような変化(感情面、思考面)を生み出せるかを考え、発信していくことだと感じています。
そのため、冒頭に挙げた社会の変化(コト社会、閉塞感、個の時代)の中で、絵(アート)を通じて社会に与えられる意味を考えることが必要だと感じておりますが、一方で今現時点での世の中の空気としては「アートのことを耳にする機会は増えたけど、まだまだ理解は追い付かない」といったところがマジョリティではないかと感じています。

アートの可能性を探求するメディア

現時点において、私自身はアートの役割を主に以下のように考えておりますが、一方でまだまだ解像度が低いため、私自身が理解を深めていくことと、その過程を発信することで田村、そして当社の活動の意味がより明らかになっていくのではないかと考え、この度、MAGAZINEという形で発信していくことにしました。

①コト社会において、「今あるものの見方を変える」きっかけを作り、幸福度を高める
→ 私がソフトバンク時代からのご縁で特別支援学校の先生方とお仕事をさせていただいておりますが、その仕事の中で、障害のある人が障害を乗り越え活躍する姿を見て、「当たり前のことなど本来なく、有り難いことだ」ということを学びました。このように「今あるものの見方が変わるだけで幸福度が高まる」ことに気が付くきっかけを作ることがアートの役割の一つだと感じています。

②閉塞感ある世の中で「ワクワクする」機会を増やす
→ これまでに広告クリエイティブやエンターテイメントの分野で、田村の絵を活用していただいており、これらの活動が世の中に与えるインパクトやその可能性について、実際にクライアント様の声などを伺いながら探求していきます。

③個の時代、生き方を問われる時代において、「自分とは何か」を問う、考えるきっかけを作る
→ 私自身が田村の「小さなことには脇目も振らず、大きな夢をひたむきに追い続ける」姿勢に強く影響を受けてきたため、時に田村の活動、田村自身にもフォーカスし、DTの価値の一つとして探求していきます。

これらの探求の過程で世の中の笑顔が増えることをイメージしながら、発信していきたいと思います。

橋本