inゼリーブランド×田村大コラボの一年間を振り返って

1周年という節目を迎えた森永製菓様のinゼリーブランドと田村のコラボ。inゼリーブランドは2021年度にV字回復を果たしたり、田村が提供したイラストが話題になったりと両者にとって飛躍の年となりました。2年目の取り組みに突入するにあたって、森永製菓の健康マーケティング部ゼリーカテゴリーマネジャーの榎本浩二さんにこれまでの取り組みを通しての思いと今後の展望についてお話しを伺いました。

イラストから感じた「かっこよさ」と「エネルギー」

橋本 田村の絵を初めて見た時、どういった印象を持たれましたか?

榎本さん 一言でいうと、安っぽい言葉かもしれませんが、カッコいいと思いました。子どもとして見ているような、純粋なカッコよさが田村さんの絵にはありました。

橋本 ありがとうございます。カッコいいなと感じていただいてから、実際にご依頼をいただくことになった決め手は何だったのですか?

榎本さん エネルギー溢れる田村さんの「絵の力」が決め手です。inゼリーは「人にエネルギーを与える、背中を押す」ことを目指すブランドで、田村さんの絵との共通点があると感じました。そこで、手を組めば上手くいくのではないかと思ったことが決め手になりました。
 田村さんの「絵の力」は言葉からではなく、純粋に絵から感じ取ったものです。inゼリーも同様に商品を飲んでいる人が羨ましい、カッコいいと思っていただけるように、商品の機能的な面だけではなく、商品の存在自体が人々のエネルギーになることを目指したいと考えています。
 また、inゼリーのブランド、価値を推進するために田村さんを我々が使うという関係ではなく、一緒に取り組んで行くことで相乗効果を生み、お互いに価値を増強していけることを期待しています。

原田 錦織選手がコートチェンジでinゼリーを飲んでいることに憧れがあり、私がテニスの試合に出ていた時、錦織選手の姿を自分に重ねてinゼリーを飲み、エネルギーをもらっていました。そういう狙いがあったのですね。

橋本 実際にご依頼をいただいて、プロジェクト開始してからの変化はどのようなことがありましたか?

榎本さん いろいろな人から「パワーを感じるクリエイティブですね」と今までの弊社の広告とは明らかに違う反応が得られました。特に小売業の人など、社外の反応が嬉しかったです。こうした経験に加えて、頻繁にテレビなどのメディアに出演されている田村さんとお仕事をご一緒できていることにも嬉しさを感じています。

橋本 inゼリーを店頭で購入される消費者だけでなく、店頭に並ぶまでの流通・小売企業の方からも反応があったのですね。そういった中でも一番印象に残っている出来事は何でしたか?

榎本さん 運転をしていた時に信号待ちでふと隣の車を見たら、運転手が偶然にも田村さんのイラスト作品集を眺めていたことですね(笑)
 その時は「私もファンなんですよ」と話しかけたくなり、後日、部長の佐藤にもこの話を共有しました(笑)
 また、日経新聞に全面広告を出した際には、取引先である小売業の要職者からも「いい広告ですね」とポジティブな反応があり、弊社の営業部門トップの役員からも田村さんとの取り組みについて評価いただいたことが特に印象に残っています。私は初見の時から田村さんの絵に対して、幼少期に見たアメコミのような要素を感じられてカッコいいと思っていました。こういった要素は若い年代だけでなく、企業で要職に就かれているような年代の方々にも響くだろうと感じていたので、広告を見た人たちに私自身が感じ取った直観的な美しさ、かっこよさを共感してもらえたことが嬉しかったです。

inゼリーブランドが田村と推進し続けたい「パーパス」の追及

橋本 弊社との一年間のお取り組みを通して、何か課題や改善点はありますか?

榎本さん この一年間を通してストレスを感じたことはないです。むしろ、お願いをしてからの納期の早さは普通ではない速さで、クオリティも高く、作画いただいた後の微修正の要望にも素早くこたえて下さっていて、とてもありがたいです。

田村 そんな風に言っていただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。

橋本 最後に、今後の展望をお聞かせください。

榎本さん 「一人一人がなりたい自分になるためのエネルギーになる」というinブランドのパーパスを目指す上で、これからも田村さんとともに前進していきたいです。また、この取り組みは何かを達成出来たら終わりということはなく、人が目指す理想の人物像は都度変わり、1人1人異なるので追求し続ける必要があり、田村さんとの取り組みにも最終的なゴールは存在しないと思っています。なので、先を見ながらこれからも1人でも多くの「なりたい自分に向かうためのエネルギー」になれるような取り組みに伴走していっていただきたいです。

橋本