「大人のヒーローは存在する」ことを届けたい

2021年8月。JAXA様が主催する「全国小・中学生対象の作文絵画コンテスト」のキービジュアル作成を田村が担当しました。コンテストの広報用ページには、仕事中の宇宙飛行士の方々を田村の持ち味である躍動感を以て描いたイラストを掲載していただきました。
そして、JAXA様とのお取り組みはキービジュアルの作成に加えて、「JAXA×クリエイティビティ」という、さまざまな分野で活躍する方々にインタビューするメディアの第1弾にも選んでいただきました。

こちらの記事のインタビュー内容を拝読して、今回のプロジェクトにオファーをいただいた際、JAXA様は田村の画力だけでなく、考え方や人物像にも注目していただいたのではないかと感じました。

以下は記事からの引用になりますが、田村が絵を描くことを通じて世の中に届けたい思いの一つとして、「大人にとってのヒーロー」というテーマがあり、アスリートを描く理由としても挙げています。

“(日本では)大人になると目指すヒーロー像がなくなっている”

“アメコミの主人公は大人ばかりで、みんな身体を鍛えて、強くて、優しくてという大人像”

アメリカでは大人のヒーローが多く存在する一方で、日本では大人のヒーロー像がない。アスリートが輝く瞬間を絵にすることで、日本の大人たちに元気や勇気を届けたいということが、アスリートを描く理由の一つであると田村は語っています。

もう一つ記事からの引用になりますが、田村自身が好きなこと、得意なことを仕事にしている人物であり、子どもたちにとってのロールモデルになり得ることも、今回の一連の取り組みに繋がったのではないかと考えています。

“自分が好きで得意な絵を書くことを通じて、いろんなことを叶えていきたい”

長引くコロナ禍で気持ちが暗くなるニュースがどうしても増えていて、将来に希望を持てない学生が増えているといった統計も出ているような昨今、「かっこいい大人」がいることを子どもたち、そして日々戦っている大人にも伝えていくことで、閉塞感を打破していきたい。

DTが活動を通じて世の中に届けたい価値と、JAXA様の思いが重なったことで実現したのが今回のプロジェクトなのではないかと感じており、より多くの方々に広げていきたいと考えています。

橋本